09:07、たけふ新駅行きを見送り、北府駅に併設されている北府駅鉄道ミュージアムを見学。
当初、福井鉄道さんに電話をし、北府駅鉄道ミュージアムの開館時間を確認したところ、24時間いつでも入れますと聞いてこの時間(というほどの非常識な時間ではありませんが)にやってきました。
福井鉄道200形車両の展示場。
2つの車体を繋ぐ連接台車はこの電車の最大の特徴。
福井市内の路面電車(軌道)区間で使用された乗降用ステップ。
そしてこのクロスシート。
極めつきはこの電車の象徴である急行のヘッドマーク。
私はこの200形を日本の鉄道における昭和の名車の一つだと思っています。
ところでこの200形の整備~公開は、越前市による北府駅鉄道ミュージアム整備事業によって行われたものですが、一般の方からのクラウドファンディングで3,749,000円の寄附があったことは特筆すべき事と思っています。
北府駅本屋。国の登録有形文化財。1924(大正13)年に建てられ、2012(平成24)年に改修されています。
以下、解説文を文化庁/文化遺産オンラインの解説文を転載。
「武生市街地の北部に位置する鉄道駅舎。桁行一四メートル、切妻造、妻入の木造平屋建で、西側に一間幅の下屋を張出す。待合室入口及び改札口の小壁に横長窓を穿ち、待合室脇の旧売店の出窓をショーウィンドー風につくるなど特徴的な外観をもつ地方鉄道の駅舎。」
中は福井鉄道の歴史が分かる展示館となっています。
参考までに、ここには私が会員となってるNPO法人名古屋レール・アーカイブスが所蔵する写真も貸し出しています。
今は使われていない行先表示板。田原町を除き、全て駅名が変わっています。(福井新⇒赤十字前)
福井鉄道北府駅車両工場も登録有形文化財。大正時代の建物で、解説は以下の通り。
「越前市街地北部に位置する北府駅の構内に建つ。桁行二二メートル梁間一三メートル、切妻造、外壁下見板張とする南北に長い木造平屋建で、東面には下屋を張出す。引込線二線に加え作業場、倉庫等を収容する。福武電気鉄道時代から稼働を続ける貴重な木造工場。」
北府の車庫で休むレトラムを見たり、
そしてその奥にいる600形(元名古屋市交通局名城線)を確認。いつの間にか福井鉄道のかつての標準色に塗装されていました。なかなか似合っているというのが私の感想。
見学を終え、少し構内で撮影。
駅ネコのいる風景。
福井鉄道の北府駅は、出来れば30分間隔で走る福井鉄道の電車で訪問して頂きたいのですが、その時間が合わなければJR北陸本線武生駅からも歩ける距離です。
いずれにせよ、福井に来ることがあれば、是非足をお運び下さい。