2月10日(木)~12日(土)の3日間、愛知県瀬戸市の瀬戸市民公園児童遊園に展示保存されていた鉄道車両が解体されることとなり、その展示車両に触れることの出来る「お別れ出発式」が行われました。
お別れするのはモ766とデキ202。
まずはモ766。そもそもこの場所にかつての瀬戸電(瀬戸電気鉄道)の車両が保存されているのを知らなかったのですが、今回、このイベントがあることを知人から教えられ、2月11日(金)の午前、訪問しました。
頂いた資料によればこの電車は1926年(大正15年)から1929年(昭和4年)にかけて登場した日本車輌製ホ103形だそうで、その後、改造されて現在の姿となり、1962年(昭和37年)に揖斐・谷汲線に転出、1978年(昭和53年)に現役を退きました。
電車解説の案内板には「昭和54年9月27日 設置」とありましたので、およそ40年、ここで余生を過ごしていた勘定になります。
昔の電車の運転台って、本当にシンプルで、かつ狭いことを改めて実感。
成田山の御守は昭和の名鉄電車では必ず見かけた記憶があります。
吊革の取り付け金具にしろ網棚の取り付け金具にしろ、当時の電車はお洒落だったなあと感嘆。また吊革そのものも今にして思えば手触りが良く、高級品に見えます。
ただ経年劣化は如何ともし難く、今回のイベントを以て展示が終了するのはやむを得ないとも思っています。