稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

セビリアの町のトラムは、大聖堂とアルカサルの近くを走っています。

ホテルを出て最初の訪問地に向う途中、いきなり目の前をトラムが走っていました。

路線延長は短いけれど、観光地を巡るには便利というのはネットでの情報でしたが、自由行動のないセビリアでしたので、ノーマークで来ており、どこを走っているかも調べていませんでした。

6月11日(日)の最初の訪問地、スペイン広場。

突然ですが、セビリアでは2度国際博覧会が開催されています。

私の記憶にもあるのは、1992(平成4)年開催の、セビリア万国博覧会。

そして私が知らなかった1929(昭和4)年開催のイベロ・アメリカ博覧会。

※1929年は、同じスペインのバルセロナで「バルセロナ万国博覧会」が開催されていますが、それとは別の博覧会です。

タイル装飾の美しさが目を惹き付けます。

スペイン国内の各県の特徴を絵タイルで紹介しており、 Ciudad Real(シウダード・レアル)県は、作家ミゲル・デ・セルバンテスの最も有名な小説「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」(前編1605年,後編1615年)の世界が表現されています。

見学時間は約30分。駆け足ではありましたがスペインを堪能。

そこから次の場所への移動時、バスを降りて少し歩いていたら線路あり!

島式の電停。ちょっと珍しいかな。

架線レストラムなので空が広く見えます。

赤丸の中に注目。ホームの上に短い架線があり、電車は停車中のみパンタグラフを上げて充電をします。

走行中は、パンタグラフを畳んでいます。

トラムと馬車の共演。トランジットモールで、車の通行は制限されていますが、馬車の通行はOKなようです。

ただいま充電中。

世界遺産/大聖堂(カテドラル)。

コロンブスのお墓もあるこの大聖堂ですが、この日は日曜日のため礼拝などがあり、そのエリアに立ち入ることは出来ませんでした。

トラムは大聖堂の直ぐ横を走っています。

世界遺産/アルカサル。

イスラム王の王宮として建設され、後にキリスト教王の居城となったところ。

美しさにため息がこぼれます。

それぞれの場所で、現地ガイドさんの説明を聞きながらの見学。

私の海外への観光旅行(鉄活は別)は、ほぼ旅行社のツアー参加です。意外と言われることもあるのですが、ツアーを選ぶ理由の一つが現地ガイドさんと見学できることで、解説を聞きながらの観光は、その国、土地への理解が深まっていくような気がしています。

ところでこのセビリアのトラムですが、プラサヌエバ(Plaza Nueva)からサンベルナルド(San Bernardo)間の2.2kmの短い区間を結んでいいます。サンベルナルドはスペイン国鉄RENFEのサンベルナルド駅との接続駅なのですが、高速鉄道が発着するサンタ・フスタ駅(RENFEのセビリア中央駅)とは繋がっておらず、それが少し残念です。ただサンベルナルドからサンタ・フスタ駅への延伸工事は行われており、それが昨日紹介した工事現場です。さていつ開業するのでしょうか?

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