アフリカ・ケニア(13)8月26日(火)午後。
Masai Mara National Reserve/マサイマラ国立保護区の面積は1510.0 km²。(参照:protected planet ウェブサイト)
なお1,812 km²となっている資料もあります。(Wikipedia日本語版ほか)
ざっと40km四方程度で、大阪府の面積が1905.34km²(参照:大阪府ウェブサイト)ですので、広さの見当はつきます。
旅行会社さんの資料では、食物連鎖が廻る(動物たちが自給自足出来る)最低限度の広さとのことでしたが、動物は保護区の設定や国境にとらわれることなく移動しています。
ただ少なくとも保護区(国立公園)内では、人間に脅かされることがないと言えます。
アンボセリ国立公園とマサイマラ国立保護区の違いは、どこでも見かけるレンジャーの存在。
※レンジャーは、アンボセリ国立公園にもいるとネット情報では出てきますが、私は見かけませんでしたのでこの表現としました。
常時、保護区内を巡回しており、密猟者対策だけではなく、サファリドライブが動物たちに過度の負荷を掛けないことも使命の一つのように見受けられ、一つの動物(場所)に、多くのサファリカーが殺到しない(本来は4台までと聞きました)ように注意し、時に車の移動を促します。
また車の台数が少なくとも、場合によっては短時間でその場を離れるように促されたこともあります。
ドライバーガイドさんもその辺のところは心得ており、連携が取れているように感じた次第。
さて8月26日(火)の午後、13時半過ぎ。
ついに目の前にライオン登場。最初一頭かと思っていたら、奥の茂みにもう一頭いました。
因みに珍しい動物との遭遇で、思わず歓声をあげてしまいそうになることがありますが、それは厳禁!!!
それでも「ホントにホントにホントにホントに ライオンだ」ってついテンションが上がります。
サファリドライブ当初は、私自身それでドライバーガイドさんに注意を受けたりもしましたし、ここマサイマラ国立保護区では時に、レンジャーさんから注意を受けることもあると聞きました。
もっとも目当ての動物がいる場合は、いつしか同乗者の方達で「シーっ!」という確認をするようになっていました。(笑)
動物たちを驚かす行為は、絶対にしてはなりません。
私たちがじっとして静かにしていれば、こんな素の姿を私たちに見せてくれます。
肉球を押してみたい。
ところで動物たちから私たちはどう見えているのでしょうか?
この写真は、開放型のサファリカー(奥はレンジャーさんの車)ですが、これでライオンに狙われることはないそうで、恐らくは「車」を一つの物体と認識し、その中にいる(捕食の対象となり得る)人間という存在は見えていないのではとのこと。
また車の大きさからして、ライオンがゾウを襲わないのと同じことだそうです。
もっとも車から一歩足を踏み出せば、ライオンにとって「餌」(自分よりも小型の哺乳類)となるそうで、先に書いた“青空トイレ”の利用は、慎重にも慎重を期す必要があるのはそれが理由となっています。
先日見たテレビ放送でも、ライオンに襲われて死亡した人がいることを紹介していましたし、ドライバーガイドさんからも希ではあるもののこの地で暮らす人にそうした事例があると聞きました。
もっとも私たちが徹底した自衛と、動物たちへの配慮をすることで、こうしたサファリドライブが成り立っていることは十分理解出来ました。