長野電鉄の小さな旅の思い出。
無人駅では「無効」印はありませんが、有人駅では「無効」印が押してもらえます。私・個人としては「無効」印がある方が好きですね。
13:00発のしなの14号には、この写真を撮影した12:38分段階で、既に乗車OKとなっていました。
最近、始発駅であっても発車の10分以上前から乗ることが出来る列車がかつてほど多くない気がします。
何度も通っているのに、いつもその風景に感動するJR篠ノ井線長野~松本間の峠越え。
徐々に高度を上げていきます。
桑ノ原信号場(くわのはらしんごうじょう)を通過。
スイッチバックを堪能できる篠ノ井線。
善光寺平(長野盆地)を一望。
今から半世紀以上前のこと。名古屋から乗った長野に向かう夜行列車は冠着(かむりき)トンネルを越えたところで夜明けを迎え、その時、善光寺平は霧に包まれ、遠くに高い山々だけが顔を覗かせていました。それが高度を下げる内に霧が晴れ、いつしか列車は朝日を浴びつつ長野駅に向けてのラストスパートに入っていました。
それは夢ではなくあくまでも現実で、それを今も覚えているのは、それだけ感動が深かったからでしょう。もっともそれ以降、何度か夜行列車でこの峠を越えているのですが、そうした体験を残念ながらしていません。
塩尻駅。たまたま目の前にワインの樽があったので撮影。
中津川駅到着直前。恵那山があまりに近く見えたので撮影。
今回のしなの号乗車は、「旅」を楽しみ、「車窓」を楽しんでいました。スマホをジッパーの着いたポケットに入れる旅もたまには良いですね。
矢田川を渡れば、この旅も終わりを迎えます。
1泊2日の短い旅。きっかけはえちごトキめき鉄道のオヤ31 31の撮影が目的の旅でしたが、長野電鉄を初めて撮影したり、予想外に中身の濃い2日間となりました。
ただ慌ただしくはありません。自分の年齢と体力とを見極め、丁度良い鉄活を工夫することを覚えてきたと言えるのかも知れません。