稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

近鉄特急「ひのとり66号」(2)「砂」の標識は何のため?

17:04。ひのとりとすれ違う。

先頭車の最前列に乗っていたから知った近鉄の“真実”。

信号の位置がとにかく低い。この高さの信号が、忘れた頃に視界に入ってくる。

これまで駅の出発信号機でこの高さを見た記憶がありますが、本線では初めて。

参考までに次の信号も(かろうじて)見えますが、そこは普通の高さ。

もう一つ、この「砂」の標識。

勾配区間にあったので、てっきりここで「砂」をまくのかと思ったらそうではありませんでした。

『そちらの「砂」は勾配箇所に砂を設置し、緊急時に運転士や保線社員が撒くための砂です。特に秋などで、雨・落ち葉で空転が発生いたします。この標識箇所で装置を働かし撒くための開始指示標識ではありません。現場に砂を置いてあるところを知らせるものであります。

また、車両では台車に装備が設置され増粘着材噴射装置(アルミナ)が、ほとんどの車両にあり、空転がある場合は、自動的に噴霧します。』

近鉄の専門家の方から頂いた解説です。

なるほどですが、『増粘着材噴射装置(アルミナ)』というのがあるのも知らず、お話をお聞きした後、ネットで改めて調べました。

17:34、またまたひのとりとすれ違い。

間もなく大和八木駅を通過。

大阪線から橿原線への分岐点。

鶴橋駅の手前で、大阪線から奈良線に転線。

そして大阪難波駅を目指し、地下に潜ります。

18:05、定刻で大阪難波駅に到着。

80000系ひのとりの輝かしい受賞プレート。

ひのとりの最前列は良いですね。

何が良いかって、約2時間をスマホの画面ではなく、目の前に広がる風景に見入っていました。

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