稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

瀬戸電 おわかれ出発式~展示車両に触れよう~。デキ202。

デキ202。瀬戸電が1927年(昭和2年)に投入した2両の電気機関車の内の1両。1978年(昭和53年)の瀬戸線昇圧(600ボルト⇒1500ボルト)の際に引退しています。

この日はヘッドライトが点灯し、警笛も鳴るなど往時を偲ばせてくれる演出があり、瀬戸市役所の職員さん達のこのイベントにかける心意気には感謝しかありませんでした。

この連結器が貨車を牽かなくなって早40年。瀬戸の町を支えてきたと言っても過言ではない、瀬戸電の仲間達。最盛期には大曽根~尾張瀬戸間で、1日に7往復以上の貨物列車が運転されたそうです。

最後の最後に開いたこのフェンスも今は閉じ、展示されていた2両は解体を待つこととなります。感傷的になりがちではあるこうしたイベントではありますが、私自身は「この電車が走っていた時代があったんだね」と、歴史の1ページを垣間見るような感覚でした。

「何もせずにひっそり解体」という選択肢があったにも関わらず開催されたイベント。最後に瀬戸市役所に御礼申し上げます。

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