9月26日(金)



初公判の日。

富美子さんと裁判所に向かいました。

この日は
朝早く目が覚め
それから眠れなかったそうです。

被告の3人に対して
極刑を求めている富美子さん。

あまりにも惨いやり方に
富美子さんは死刑でも物足りないほどの
怒り、悲しみを感じながら
この1年1ヶ月を過ごしてきました。

初公判を前に
富美子さんの被告に対する想いを聞きました。
「本当なら利恵が殺されたのと同じようなやり方で
被告の3人を殺害して欲しいという気持ちもあります。

でも、何をしても利恵はかえってこない。

帰ってくるなら
どんなことだって許してあげるけれど・・・。」

この日の富美子さんは
私がこれまでに見たことのない
強い目をされていました。

そして
利恵さんの小さな遺影を鞄にしのばせていました。

それは利恵さんに裁判を聞いて欲しいからではなく
傍聴して心が裂けそうなほど辛いときに
心の支えになってくれるように
御守りとして持っているとおっしゃっていました。

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