「コロナ禍でなった“肩こり”を解消!?
併発した“頭痛”タイプ別の対処法とは?」
2020年11月19日放送

コロナによる自粛が影響を与えているかもしれない体の異変について、Dr.森田が解説します。
今回のテーマは「肩こり」。
まずは「肩こりの度合い」をチェックしてみましょう!

両肘をくっつけて、そのまま上へあげます。
肘は、どこまであがりましたか?「肩こりの度合い」を、次の表で確認してみると…。

肘が鼻の位置まであがる人は問題ありませんが、肘が唇の位置まであがる人は“軽度の肩こり”、肘がアゴまであがらない人は“重度の肩こり”という結果に。
なかなか自分では治せない…と思いがちな肩こりですが、実は、“タオル”を使ったストレッチ「タオル体操」で解消できるといいます。
さっそく、やってみましょう!
まずは、タオルの両端を持ち、両腕をまっすぐ前に伸ばします。そして、ウエストを左右にねじります。10~20回、繰り返しましょう。

続いて、両腕を上にあげ、左右に倒します。こちらも10~20回、繰り返します。

どちらの「タオル体操」も痛みがある時は控えて、治まってから行ってください。
また、肩こりに悩む人の多くが訴える症状が、“頭痛”です。日本人の約3人に1人が慢性的な頭痛に悩まされているというデータもあります(埼玉国際頭痛センター 坂井文彦氏調べ)。
名古屋市立大学病院の青山先生によると、コロナ禍で特に増えているのは、「ジワーン型」の頭痛だそうです。

「同じ姿勢をとっていたりすると、首の筋肉の血の流れが悪くなってくる。疲労物質がずっとたまる。いわゆる凝っている場所を作り、それが痛みとなる。」(名古屋市立大学病院 青山公紀 脳神経外科医)
頭痛には、2つのタイプがあります。
①「ジワーン型」:頭全体がジワーンと締め付けられるように痛む(緊張型頭痛)
②「ズキンズキン型」:頭の片側がズキンズキンと痛む、一般的に「片頭痛」といわれる
頭痛になる仕組みもそれぞれ違うようで…。
①「ジワーン型」:首から後頭部にかけての筋肉がこわばり、痛みが発生する
②「ズキンズキン型」:血管が何らかの原因で拡張し、痛みが発生する
頭痛の対処法も、どちらのタイプなのかによって全く変わってきます。
まずは、自分がどちらのタイプなのか、次の表でセルフチェックしてみましょう。

それぞれの対処法は、次の表の通りです。

“睡眠”や“ストレス解消”は、どちらのタイプにも有効ですが、“お風呂に入る” “適度なお酒”は、「ジワーン型」のみ有効になっています。
「ズキンズキン型」の人は、お酒を飲むと血管が拡がり症状を悪化させてしまうこともあるので、注意が必要です。
一口に頭痛といっても、症状を見極めないと、対処法が逆効果になる可能性があるんです。
また頭痛の症状が、“痛みがひどくなる” “今までに経験のない痛み”などの場合、注意が必要です。

これらの症状があった人は、脳出血や脳腫瘍などの疑いもあるため、早期に医療機関を受診してください。
以上、Dr.森田の「実は…」な話でした。