グランプリ・コンサート2013トリオ「国境なきクラシック」(ロシア)第7回大阪国際室内楽フェスタ メニューイン金賞

はじめに

大阪国際室内楽コンクールとは

 クラシックの原点といわれる室内楽に熱心に取り組んでいる世界の若手演奏家たちに発表の場を提供し、優れた演奏を顕彰するとともに日本における室内楽の振興を図る目的で、1993年にスタートしました。
1997年には「国際音楽コンクール世界連盟」(WFIMC)への加盟をはたし、以来着実に実績を重ねてまいりました。今日では、世界の室内楽コンクールの四指にかぞえられる評価を得ております。

 2011年に行われた「第7回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」は、第1部門「弦楽四重奏」、第2部門「管楽アンサンブル」とフェスタで競われ、全体で29カ国、280団体の応募がありました。震災の影響もあり約3割の団体が参加をキャンセルする中、予備審査をへて第1部門:6団体、第2部門:10団体、フェスタ:16団体が世界各地から大阪・いずみホールに集まり、10日間にわたり熱い戦いを繰り広げました。その各部門の優勝団体が、毎年部門順にグランプリ・コンサートを行っております。
 今回で20回目を迎えるグランプリ・コンサートは、フェスタで優勝したロシアのトリオ「国境なきクラシック」が登場します。このフェスタはクラシックに限らず、世界の伝統音楽や民族音楽を対象に、楽器や年齢制限のない大変ユニークなコンペティションで、一般の音楽ファン100人〜150人が投票によって、第1位を決定するものです。

 このグランプリ・コンサートを通じて、全国各地の方々に室内楽の楽しさと奥深さを知っていただき、また次代をになう子供たちにも、身近に本物の芸術にふれる機会を提供するとともに、国際交流の一助になればと願うものであります。