■弾のないバズーカ
<マジック方法>
空中に投げられた風船をでんじろう先生が持っているバズーカで撃つと・・・

轟音と共に風船が割れた!
しかし、バズーカからは何も弾が出ていない!

【解説】
このバズーカは「エアバズーカ」。
つまり、空気を弾として飛ばしていた。
エアバズーカが発射する瞬間、筒の中で爆発しているのが分かる。
この爆発は、筒の中に用意してあった水素と酸素を混ぜた小さな袋に火を付けて、水素と酸素を反応させたため起きた。
この爆発でバズーカから空気が飛び出し、風船を割っていた。


注意:この実験は専門家の指導のもと行っています。実際に実験をする場合は、大人の監督・指導の下で行って下さい。
■フラスコを使った水の瞬間移動
<準備するモノ>
- フラスコ
- 水
- お湯
- アルコールランプ
- ぬれタオル
<マジック方法>
- フラスコの中に少量のお湯を入れ、アルコールランプで沸騰するまで加熱する。
- フラスコの中のお湯が沸騰し、水蒸気で満たされたら、フラスコを水の張ってある容器に逆さにして押さえ込み、底をぬれタオルで冷やすと・・・
フラスコの中に水が吸い上げられていく!


【解説】
フラスコの中のお湯を沸騰させることで、フラスコ内に水蒸気が発生する。
この水蒸気がフラスコの中の空気を追い出し、フラスコの中は水蒸気で一杯になる。
このフラスコを逆さにして、直ぐに水に付け冷やすと、フラスコの中の水蒸気が水に戻る。
この時、体積が一気に減るため、フラスコの中の気圧が変化し、水が吸い上げられるようにフラスコの中に入ってきた。


■3色冷やし中華お料理マジック
<準備するモノ>
- 中華麺
- 紫キャベツ
- レモン汁
- お湯
<マジック方法>
- お湯で紫キャベツをゆでて、紫色のゆで汁を作る。
- 紫色のゆで汁が出来たら、紫キャベツを取り除き、このゆで汁で中華麺を5分間ゆでる。
すると・・・
中華麺の色が緑色に変わった! - さらに、ゆで上がった緑色の中華麺にレモン汁をかけてみると・・・
中華麺の色が緑色からピンク色に変わった!
- 普通のお湯でゆでた黄色い中華麺と、緑色の中華麺、ピンク色の中華麺を器に盛り付ければ3色冷やし中華の完成!
【解説】
紫キャベツのゆで汁に含まれる色素成分は酸性に反応すると赤色に、アルカリ性に反応すると緑色から黄色に変化するという性質がある。
このゆで汁で中華麺を煮ると緑色に変わったのは、中華麺が「かん水」というアルカリ性の液体でねられているため。
さらに、ここに酸性の性質を持つレモン汁をかけたことで、今度は酸性にかたむき、ピンク色に変わった。
■コップを使った水の空中浮遊
<準備するモノ>
- プラスチックのコップ
- 透明なプラスチックの板
- 水
<マジック方法>
一見、何の変哲もないコップを逆さにして水入りの容器に入れる。
そして、そのまま容器を持ち上げると・・・

容器が逆さまなのに、水が落ちずに浮いた!

さらに、浮いている水がでんじろう先生の掛け声と共に落ちた!

【解説】
水が落ちずに浮いていたのは、あらかじめ容器の中に用意していた透明なプラスチックの板でコップにフタをしたため。
この板が落ちてこないのは、空気の力で下から押さえられているからである。
浮いていた水が落ちたのは、あらかじめコップの底の側面に穴を開けていて、水を浮かす時には指で穴をふさぎ、水を落とす時に穴をふさいでいた指を離したため。
つまり、穴をふさいでいた指を離すことによって空気の通り道を作ってフタを落としていた。



■一瞬でできるジュースシャーベット
<マジック1>
一見、ペットボトルに入った普通のジュースを冷えたグラスに注いでみると・・・

何とジュースが一瞬にして凍ってシャーベットに!

<マジック2>
一見、ペットボトルに入った普通の水の中にビー玉を入れてみると・・・

何とビー玉が落ちる途中で水が凍ってしまった!

【解説】
これは※過冷却現象を利用した科学マジック。
普通、水は0℃になると凍るが、ゆっくり冷やすと0℃以下になっても凍らない。
この状態で、氷など冷たいモノを入れると一瞬で凍ってしまう。
実は、ジュースシャーベットの科学マジックでは、あらかじめグラスの中に氷のカケラを入れていたため、ビー玉を入れた科学マジックではビー玉をあらかじめ冷やしておいたため一瞬にして液体が凍った。
※過冷却現象・・・凍るはずの温度で、液体のままの状態であること。
★番組からのお願い★
「ラブラボ!」は大人から子供までを対象に、教科書等の理論だけでなく、実験を通して楽しく遊びながら、実際に体験し・手先を動かし・自分で工夫をこらす事によって科学を理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、実験によってはカッターやハサミ等の刃物や小さな部品、工具等を使ったり、火気やドライアイス、家庭用洗剤等の薬品を使うモノもありますので、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
また実験や工作に小さなケガは付き物ですが(紙一枚でも手が切れたりします)、正しい手順と(器具の)正しい使用で危険は大きく減らせます。特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。