新型コロナの影響でアイドル活動がゼロになったご当地アイドル “生き残り”をかけた“さばいどる”活動で大忙しに
アイドルとして活動している女性が、アイドルとは別の“ある活動”で人気を集め、コロナ禍にも関わらず大忙しだといいます。そこには、まさに“生き残り”をかけた戦いがありました。
岐阜県出身のかほなんさん。7年前から、愛知県一宮市のご当地アイドルとして活動していますが、この日、かほなんさんがいたのは、岐阜県東白川村の森の中。
「ちょっと森林を貸していただいてるんですけど。私の“かほなんヴィレッジ”を創ろうと思って、斜面(草木)を刈っていたところです」(かほなんさん)
実は、かほなんさんは趣味のアウトドア好きを生かし、“さばいどる”というユニークな活動で人気を集めているんです。
“さばいどる”とは、どういう意味なのでしょう?
「サバイバル、プラス、アイドルで“さばいどる”。サバイバル生活ができるようにという意味と、アイドル界を生き抜くという意味で、サバイバルのアイドルで、“さばいどる”です」(かほなんさん)
アイドルなのに、山で斧(おの)を振り回して木を切ったり、一人で山菜を集めて自給自足のキャンプをしたり…。自身のサバイバル生活の様子をYouTubeで公開しているのです。
かほなんさんは、7年前からご当地アイドルとして活動していましたが、新型コロナの影響で週に3回あったライブがゼロになるなど、アイドルとしての活動は今年3月以降、全くなくなりました。
そこで、ライブがなくなった代わりに、4年前から始めていた動画作りに力を入れることに。サバイバルにはかかせない罠の狩猟免許や重機の免許を使って、さらにサバイバル力を高めたそうです。
努力の甲斐あってか、新型コロナが叫ばれた今年4月からは、登録者数が10万人以上増加。かほなんさんの動画サイト「さばいどるチャンネル」の登録者数は、約31万4000人に。投稿した動画は330本以上にもなります。(2020年11月3日現在)
雑誌にもたびたび登場するようになり、今年夏にはアウトドア初心者向けの本も出版しました。
“さばいどる”としての活動は他にも。
取材に訪れた日にかほなんさんが整備していた東白川村の森は、11月1日からレンタルを始めた山で、かほなんさんは、そのスペシャルアドバイザーを任されています。
新型コロナでアウトドアが注目されるなか、もともと衰退していた林業を新しい形で立て直したいということで、かほなんさんに白羽の矢が立ったのです。
ファンによると、彼女の魅力は、どんなことでも楽しく体験して、成長していくところ。
新型コロナの中、たくましく生きていくかほなんさんの姿に、多くの人が元気をもらっているようです。