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新型コロナ感染拡大で「ランドセルのリメイク」が注目 その背景に「卒業式の規模縮小」が…

報道局
特集 三重 岐阜 愛知 2020/04/06 13:00

 新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの学校が卒業式の規模を縮小しました。そんな状況をうけ、「ランドセルのリメイク」が人気を集めているそうです。

 

 愛知県一宮市の「Askalカバン工房」を訪ねると、ランドセルが型で抜かれ、もとの形がわからないほどに。一体何をしているのでしょうか?

「6年間使った思い出のランドセルをこれからも使っていただけるように、財布やパスケースなどに(作り)替えています」(Askalカバン工房 若杉泰輔社長)

 この会社では、思い出のランドセルを、財布などの別の形にリメイクしています。

 

 長年使ったベルトの風合いを生かしたキーホルダー、

 財布など4点がセットになって1万1980円ほど。

 ちょっとした汚れも「味」になるといいます。

 さらに、名前を入れる部分を生かした、写真立て。裏面の鍵を利用して立てています。

 2020年3月、大手通販サイトの財布部門で売り上げ1位を記録し、一宮市のふるさと納税返礼品にも認定されました。

 新型コロナウイルスの感染拡大をうけ、この会社には大量の段ボールが…。

「この段ボールが全部そうなんですか?ものすごい量ですね」(記者)
「3月10日くらいからの分ですかね」(Askalカバン工房 若杉社長)

 例年3月の1か月間で寄せられるランドセル加工の注文は約800個。しかし今年は倍以上の1800個を超え、1日平均70個、30日には200個も届きました。

 送り主は札幌、広島、神戸など、全国各地。

「コロナ(ウイルス)の影響で、卒業式が通常通りに行われず、寂しい思いをしたという意見も聞いていて、そういう影響もあったと思う」(Askalカバン工房 若杉社長)

 依頼者の手紙には…。

「今年は急な休校で、ランドセル姿の最終日が突然やってきました」
「コロナの影響で、簡略化された卒業式…とても寂しかったです」(依頼者からの手紙)

 満足にできなかった卒業式の代わりにと、親や祖父母が注文しているといいます。

 

 もともとこの会社ではイタリアから革を輸入し、財布や小物を作っていました。

 しかし。

「コロナ(ウイルス)の影響で航空業界がストップしている状態で、在庫が今ある限りで入ってこない状態です」(Askalカバン工房 若杉社長)

 思わぬ影響を受けましたが、今はランドセルリメイクの膨大な注文に応えるので精いっぱいだといいます。

 

 今年商品を受け取ったなかには、こんな家族も。

 星奈さん(13)は去年、小学校を卒業しました。この4月から中学2年生になりますが、新型コロナウイルスが流行し始めたころ、

 母親の恵里さんがランドセルのリメイクを頼んだといいます。

「今この状況だからこそ、残せるものを残してあげたい」(星奈さんの母・恵里さん)

 突然学校が休みになり、せっかく仲良くなった友達とも会えなくなってしまった星奈さん。

 そんなとき、思い出のランドセルで作られた財布が励みになったといいます。

「小学校のころの思い出が集まって、コロナ(ウイルス)とか嫌な思いが消えたみたい」(星奈さん)

 

 注目を集めるランドセルのリメイク。思うような日々を過ごせない今、形を変えたランドセルから、楽しかった思い出に浸るのもよいかもしれません。

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