今年のキャンプは早めの調整が必要だ!!
〜2002年 2月4日(月)〜
 2月1日、全球団の春季キャンプが一斉にスタートした。今年もこれから厳しい闘いが始まる。
しかし、いつもと同じ気持ちでキャンプを過ごしてはいけない。ここ数年、開幕日が早まっている。ということは、当然早く実戦(オープン戦)にもっていきたい各球団ともキャンプ日数を減らしている。

 従来のキャンプは1年間乗り切れる体力作りをテーマに行われていたが、そういうわけにはいかない。シート打撃や紅白戦など実戦練習を減らすわけにはいかない。どうしても、体力強化に時間がかけられない。つまり、2月1日までに体力強化をすでにすませてきた者が今年のキャンプで成果をあげるということだ。

 アメリカメジャーリーグのキャンプは実戦しかやらない。個人がいつでも実戦をやれる体作りをしてキャンプにのぞむ。日本でもそういった形が求められている。

 投手陣はとにかく投げ込みが大切である。開幕までには3000球〜4000球の投げ込みが最低必要である。全て全力投球じゃなくても投げることが大切だ。肩関節を回して肩の回転をよくしておく。さらには、投げることによって投手に一番必要な足腰のスタミナがついてくる。投げることが一番の調整である。

 打撃陣はなるべく早くからできあがった投手の球を多く打つことが大切だ。しかも、エース級と呼ばれる投手の…。味方チームのエースの球を打つのはキャンプしかできない。つまり、ピッチャーの調整が早くないとチームとしての調整ができないということだ。

 チームのためには投手陣のできが左右される。チーム力というのはこういうことをいう。

 私も今週沖縄でドラゴンズキャンプを見てくる。最も注目したいのは若手の中里、朝倉。彼らが一本立ちしないと今年は厳しい。更には中継ぎ投手。左の中継ぎ投手があと一枚どうしも必要になってくる。さらには落合に変わる中継ぎ投手は出てくるのか?

この辺りを注目して見てきたい。

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