“総合力”がこれからのキャンプの重要強化ポイント!
〜 沖縄キャンプ報告 〜

〜2002年 2月18日(月)〜

 先週、2度目のドラゴンズ沖縄キャンプを見てきた。そこで、1番感じたことは今年は打撃陣がよく頑張っている。
昨年は貧打、貧打と叩かれたため今年は打撃陣が奮起しているように思えた。
特に佐々木打撃コーチを筆頭に明るくなった。

 昨年不振に終わった山崎、福留、井上を中心に若手からベテランまで一丸となってバットを振り込んでいる。特に福留だ。今年から完全に外野にコンバートされ集中してバットを振りこんでいる。彼が3番にしっかり座ってくれればチームの安定感は増すに違いない。後は4番打者の存在だけだ。ここはシーズンを通して絶対に固定しなければならないところではある。今のところはゴメスが有力なのだが、シーズンを考えると故障が心配である。ホームランが最低30本以上打てるバッターが必要である。
今調査中の新外国人に期待がかかる。ペタジーニのような外国人が獲得できれば間違いなく強力打線ができる。しかし、このキャンプを見て今年の打線は面白くなることを予感させた。そのくらい打撃陣は頑張っているといえる。

 そして、ここからのキャンプは総合力が重要強化ポイントになってくるだろう。
投手陣は変化球を交えながら、投球の組み立てを考えつつ実戦練習を行わなければならない。一方打者はいかに実戦形式に投げてくる投手の球を打つのかが大事になってくる。もうすでに戦いは始まっている。これからは結果が大事になってくる。同じチームであっても勝負に手を抜いてはならない。すべてがライバルとなってくる。特に若手は一球一球のかけひきを大切にしてもらいたい。練習だと思って手を抜くとチーム全体が低迷するおそれとなってくることを考えてほしい。それがこの時期にできた球団が開幕スタートダッシュをきれるといってもいいだろう。

 さらには、オープン戦も始まってくる。オープン戦に入るまえに打者は実戦練習によってみつけたウィークポイントの克服を目指してもう一度テーマを持って振り込むことが必要だ。ベテランはいつでも試合に臨めるように最終調整段階にはいらなければならない。そんな中一番怖いのが怪我だろう。ここで怪我をしてしまうと今までの努力が全て無駄になってしまう。キャンプ生活が長いため気持ちが緩みがちなので、こういう時こそ細心の注意を払ってほしい。後はむやみに練習をやりすぎないこと。その時期はもう終わっている。開幕に向けての調整をしっかりとやってもらいたい。

 最後にこれだけは言っておきたい。オープン戦といえどもお客さんが見にくるので、プロ野球として納得のできる内容を見せることができるよう各選手たちは最終調整を行ってもらいたい。

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