1番井端 好調の理由
〜2002年4月14日(日)〜

 新生ドラゴンズ、脅威のトップバッターとなった井端。

 昨季まで2番の定位置に座り、徹底した右打ちで他球団の投手を苦しめた業師が、今季は開幕からリードオフマンとして早くもエンジン全開だ。
「オープン戦の成績があまりにも悪すぎたので、何とか取り戻したい...」

 今や、リーディングヒッターとして4割を越える文句のつけようのない数字を残している井端は言っていた。オープン戦の井端は49打数8安打、打率1割6分3厘と、あまりにも不調が続いた。しかし、本番に突入するやいなや、見違える成績だ。それは、リードオフマンとしての役割を十分に理解し、積極的なバッティングが功を奏している。

 1つは 悪いボールには手を出さない選球眼の良さ。1つは 甘く入ってくる早いカウントでのストライクボールを確実に捉え、外は右打ち、内は引っ張りと対応できる懐の広さ。

 すべてが噛み合えば、井端の能力からして、この成績は決して予測できない事もない。井端が出塁して、2番が送り、3・4番で確実にホームへ返す。
この理想的な展開で、まずは確実に得点を重ねる。

 問題は、その後下位へ続く打線。相手投手によって固定できない今の下位打線。コーチ陣の苦悩が見受けられるが、ここで結果を残す選手が早く出てきてもらいたい。井端の状態がいいだけに、中軸以降の出来がドラゴンズ浮上のカギになる。

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