因縁の“竜虎対決”雌雄を決したのは山田監督の采配
〜2002年 4月21日(日)〜

因縁の“星野タイガースとの3連戦”。ドラゴンズが意地を見せ無傷の2勝1分けで終えたのだが、その結果を呼んだのは初戦で見せた山田監督の采配だった。

一挙4点を奪い突き放した直後の8回タイガースの攻撃、この回から登板の正津は思わぬ点差に緊張感が緩み連打を浴びた。一死1塁2塁、ここで迎えるのはこの日3安打の藤本。
正津対左打者、点差はあるもののタイガースには勢いがある
昨年までなら恐らく岩瀬を起用したであろう。しかし、山田監督がコールしたのは右投手の紀藤だった。

これには球場のみならず昨年まで指揮をとっていた星野監督も驚いたに違いない。
しかし、この場面で最も嫌なのは一発長打。
このときのタイガース代打陣をみると、右打者はアリアス・八木・沖原・上坂・山田、左打者は田中のみ。答えは明白。しかも紀藤は左打者にも関わらず起用してもらったことを意気に感じて投げたはず。
ベテランらしい投球で見事ピンチを逃れ、チームに勝利をもたらした。

セオリーに捕らわれるのではなく、その時の両方の状況を把握し下した山田監督の采配。
今後に大きな期待を持たせてくれた。

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