気になるファームの主力組チェック
〜2002年 5月5日(日)〜
2003年は捲土重来を果たしたいドラゴンズだが、年明け早々頼もしい新戦力の加入が決まった。 昨年までフロリダ・マ−リンズで主軸を務めた現役メジャーリーガー・ミラー選手である。
タイプとしては大砲というよりむしろ中距離ヒッターのようだが、ホームランが少ないのは気にしなくていいだろう。 彼を4番に据え、その前後を福留・立浪に打たせれば、一発が出なくても《ツーベース3本で2点》という得点パターンも考えられる。 アベレージヒッター3人がチーム内で首位打者争いをするようになれば、チームも自ずと優勝に絡んでくるだろう。 ミラーには起爆剤としての役割をい期待したい。

また山崎武司選手とトレードの形
5月5日、久し振りにナゴヤ球場を訪ねた。ファームで調整をしている主力選手の現在の状況を調べに行ったのだが、みんな強い日差しのもと練習に励んでいて、まずは安心した。

真っ先に姿を探したのは、エース・野口。その投球練習を見てひと安心、一軍でも通用するボールが何球もあってなかなか期待がもてる内容だった。あの感じならひじの状態はまずまずとみた。だが、野口はこれからもっと働いてもらわなければいけない投手だけに、傷めた場所を考えると100%の状態に戻しておいて欲しい。「今が大事なときだから慎重に」と言っておきたい。

もうひとり心配だったのが、ベテラン・山本昌。しかし、その表情は明るかったのでこちらもひと安心。負けが続いて再調整のためファームに落ちただけに、思いっきりリフレッシュして戻ってきてほしい。力のある投手だから心配は無用だと思う。 今一軍では、主力が抜けた穴を小笠原・朝倉という若い力が埋めている。それを考えると調整組が一軍に合流したときが今から楽しみだ。
でブルーウェーブから移籍してきた平井投手も面白い存在になりそうだ。 故障の影響で久しく勝ち星からは遠ざかっているが、新人王と最優秀救援投手に輝いた実力者だけに、 環境が変わることで力を発揮する可能性もある。かつて一緒に日本一を体験した山田監督の下、 中継ぎあるいは《第5の先発投手》としてもう一花咲かせてほしいものだ。

森岡選手を始めとするルーキーも寮に入り自主トレを始めたが、この時期はとにかくプロとしての体力作りに専念してもらいたい。 特に森岡は将来チームを担う逸材である。無理に開幕一軍を目指してケガをしては元も子もない。 焦らず一歩一歩、着実に前進するように指導する側も配慮して欲しいと思う。

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