W杯による変則日程が与える影響は?
〜2002年 6月2日(日)〜

5月31日に開催し世の中の関心を全て奪ってしまった感のあるワールドカップ。歴史的な出来事故にプロ野球にも影響が出た。《変則日程》がそれである。6月試合数が全体的に少なくなっている。試合の間隔がいつもと違うので調整が難しくなると思われがちだが、球団や選手は思う程深くは考えていないのが現実だ。例えばドーム球場以外のところでは雨でそれぐらい間隔が空くことだってあるし、たかがそれ位のことで影響が出るようではプロ失格と言えよう。

しかし、試合が少なくなれば投手のやりくりが簡単になるのは言うまでもない。エース級を軸にして、あとは相手との相性で決めればいいからだ。そういった意味でいうと、締まった緊迫感のあるナイスゲームが多くなるのではないだろうか。 。

ドラゴンズはこの期間を使って最近疲れが見えてきた小笠原・朝倉といった今までチームを引っ張ってきた若手を一旦ローテーションから外し、今一度技術的な部分を再調整するのにいい機会だと思う逆にいうとそれができなければその後が大変なことになってくるだろう。

ワールドカップそしてオールスターが終わると、6連戦が続く厳しい日程が待っている。そこで有利なのがジャイアンツやタイガースといった実績のあるローテーション投手の枚数を多く持っているチーム。ドラゴンズは川上・バンチ、そして先日今季初勝利を挙げた山本昌までは計算ができるがその他の若手が未知数…。だからこそ今のうちにしっかり再調整しておいて欲しい。弱いところは間違いなくそこで落ちていくことが予想できるからだ。

今ファームではエース・野口が故障からの復帰を目指している。もし後半戦一軍で投げられたとしたら、ドラゴンズにとってこの《変則日程》は明暗を分ける出来事になるかもしれない。

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