秋季キャンプの重要性
〜2002年10月17日(金)〜

日本シリーズに向けてキャンプに入ったジャイアンツを横目に、 ドラゴンズは秋季キャンプに入った。今年一軍で活躍したものから二軍に甘んじていたものまで、17日若手中心のメンバーが沖縄入りした。

来季本当に一軍で成績を残そうと思うのなら、このキャンプ、真剣に取り組まねばならない。来季への準備は、この秋季キャンプからもうすでに始まっている。今年できなかったことを反省しそれを改善するための期間、それが秋季キャンプなのだ。春のキャンプはシーズンが近いため、無理はできない。そこまできて故障では元も子もないからだ。秋は体はもちろん、精神的にも鍛え上げる絶好の機会。 ハードにやらなくては意味がない。選手に甘えがあれば来季はない。

技術的には、例えばバッターでいえば《流し打ち》や《バント》、 ピッチャーでいえば打たれないボール、すなわち《新球》といった各自《新技術》をこのキャンプで習得すれば、 余裕を持って来春実戦で試すことができる。納得のいくシーズンを送れなかったものにとって、生まれ変わるいいチャンスなのである。

  しかしみんながみんな変わる必要はない。今季実績を残した者…例えば《川上憲伸》。彼なんかは変わる必要はない。 かといってただ基礎体力の維持をすればいいというものでもない。彼は肩を休ませてはいけないタイプ。 しかし投げこむのではなく、適度に投げ続けて肩の周りの筋肉を鍛えなくてはならない。

というように、各選手このキャンプの過ごし方は様々だ。

秋季キャンプはやることが山ほどある。いや、あってしかるべきである。なぜなら優勝を逃したのだから。今シーズンの反省点を体が覚えているうちに取り組めるなんて、こんなに理にかなった練習は他にない。

やる選手はもちろんだが、指導するコーチ陣も甘えを排除した厳しい考えで 秋季キャンプに取り組んでほしい。

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