日本シリーズ第1戦、命運を分けた采配!?
〜2002年10月28日(火)〜

日本シリーズ第1戦、命運を分けた采配!?

いよいよ巨人vs西武の日本シリーズが始まった。
第1戦、注目のシリーズ開幕投手、巨人は今シーズン最多勝投手・上原、一方西武は、今季6勝しかしていない 松坂大輔であった。通常シリーズ第1戦には、シーズンを通して活躍した投手を起用するのがセオリー、 しかし西武・伊原監督は、シーズン後半戦列を離れていた松坂を起用するという、いわばギャンブルに出た。結果はご存知の通り、松坂が3回に一挙4点を失い降板、4−1で巨人が第1戦を制した。

私は、西武がこの第1戦を落としたことが、シリーズ全体の流れを決めてしまう大きな分岐点だったと 思っている。それは、松坂大輔で負けた、ということである。8月中旬に戦列を離れ9月下旬までリハビリに専念していた松坂は、明らかにゲーム感が戻っていなかった。3回に清原に食らった特大ホームラン、真ん中直球の失投だった。西武らしさがカケラもなかった完敗。このような敗戦を西武ナインが“仕方がない”と受け入れることができるものだろうか。

私は難しいと思う。
伊原監督は日本シリーズを前に、巨人に対し、報道陣を通して挑発を繰り返していた。過剰ともいえるリップサービスがシリーズを多いに盛り上げたとも言えるが、もともと伊原という男は 寡黙に目的を遂行する性格である。日本シリーズという舞台、同じ1年目の巨人・原監督との対決に 平常心を失っているような印象を受けた。そして第1戦、危険を承知で松坂を先発に起用した。

今日現在(10月28日現在)、巨人が1戦、2戦を制している。私は、仮に西武が松坂で第1戦を勝利していれば、西武に一気に流れが来ると考えていた。しかし、あの松坂の失投、そして西武の完敗で、4勝1敗で巨人が日本シリーズに勝利すると予想している。

バックナンバー