ドラゴンズ沖縄キャンプ視察記
〜2003年2月15日(土)〜
球界はキャンプたけなわだが、先週は私も沖縄に飛び、ドラゴンズ キャンプの様子を覗いて来た。 率直に言って、今季のドラゴンズ投手陣の充実ぶりは素晴らしいの 一語に尽きる。ジャイアンツのキャンプも同時に覗いて来たが、現 時点で両軍の投手陣を比べると、質・頭数ともにドラゴンズの方が 明らかに上だ。間違いなく優勝を狙える布陣といえよう。

一軍がキャンプを張る北谷のブルペンでは、川上・野口・朝倉の先 発3本柱がしっかりと調整を進めていたし、新外国人のバルデスも 申し分なし。それに加えて読谷(二軍キャンプ地)で調整中の山本 昌・紀藤といったベテラン勢が、好調な時を思い出したかのように いいボールを投げていたのも印象に残った。

その他、山井など先発候補が大勢いる状況の中で、中継ぎ陣も手駒 が豊富だ。遠藤・山北、小笠原に去年は故障で精彩を欠いた落合も 順調に回復。新加入の平井に、中継ぎエース・岩瀬も健在だ。 さらに後ろはギャラードというしっかりした守護神が控えているし 今季のチーム防御率は間違いなく3点台前半、いや、2点台もあり 得るだろう。これだけ層が厚いと、十分一軍レベルに届いていなが ら二軍で調整、というケースも考えられる。そういうピッチャーは ファームでも一軍の試合を意識したピッチングをする必要があるだ ろう。まったく贅沢な状況である。

防御率が3点台確実ということは、攻撃陣が4点取れば勝てるとい うことである。ミラー獲得断念は痛いが、そこでカギを握るのは新 外国人・クルーズのバッティングである。タイガースに在籍してい た時は左肩の故障が響き、結果を残せずに帰国したが、今回改めて フリー打撃を見てみると、左肩は治っているようで振りが非常にシ ャープだった。広角に打てる器用さはあるし、インコースの速球を うまく振り切ることが出来れば四番を任せても面白いのではないか。 欲を言えば、一発がある右の新外国人(現在交渉中)を四番に据え クルーズが六・七番に座れば相当怖い打線になるのだが・・・ こちらの方はフロントの頑張りに期待したい。

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