DG首位決戦 真価問われるエース・川上憲伸
〜2004年6月9日(水)〜

 昨日行われたジャイアンツ戦、ドラゴンズは執念のサヨナラ勝ちで東京ドーム3連敗の借りを1つ返した。もし負けていたら、ジャイアンツの独走を許しかねなかっただけに貴重な1勝だったが、この勝利を生かすも無にするも、今日登板が予想されるエース・川上憲伸のピッチングに懸かっている。

先週の3連戦、川上は2戦目に登板したが『オレが何とかしないと』という気負いが前面に出過ぎて、7回に突然連打を浴びKOという結果になってしまった。これは初戦に4点差をひっくり返され逆転負けを喫したことも背景にあったのだろう。
そうでなくても、ジャイアンツ・史上最強打線相手に投げるプレッシャーは投げる側にとって相当な脅威である。先週の川上も、そのプレッシャーをはねのけるべく初回から飛ばして行ったが、6回までは完璧だったものの、終盤ボールが上ずりだしたところを捉えられてしまった。ちょっとしたコントロールの乱れは、今年のジャイアンツ打線相手には許されないのである。

ここ2戦連敗している川上としては、今日は何としてでも勝ちたいところだが、まず『気負い過ぎるな』と言いたい。前回はチームの逆転負けを受けてのマウンドだったが、今度は逆転勝ちの後の登板とあって、多少は気楽に投げられるだろう。
そして最も気を付けるべきは、高低のコントロールミスだ。今回は地元・ナゴヤドーム、無理に三振を取りに行かずとも、思い切ってインコースを突き、打たせて取ることも視野に入れたピッチングを心掛ければ大丈夫だろう。ジャイアンツ得意の一発攻勢が最もかけにくい球場というメリットを生かし、これぞエース、というピッチングを見せてもらいたい。

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