5月23日(火)



この日は、いつになく元気だった祖母。
私のことも理解できたようです。

病院で、私が初めて会った介護士さんに
「名古屋にはいつ帰るのですか?」と聞かれました。

なぜ私が名古屋で働いていることをご存知なのかしらと
思ったのですが、どうやら、調子がいい時に
祖母が私のことを話していたそうなのです。

実家の方では、中京テレビは映りません。

ですから、
実際、祖母は私が画面に出ているところを
見たことがないのですが
それでも、自慢に思ってくれているようでした。

なんだか、泣けちゃいました。

小学校に上がる前の小さい頃、
祖母と一緒に行った小田原の大雄山や巣鴨のお地蔵さん、
縁日で金魚をとったこと、サンシャイン水族館でラッコの
ぬいぐるみを買ってもらったこと、
本当によく覚えています。

だから元気になって欲しい。
もう一回あの頃の話をしたいし、
「さーゆりちゃん」と呼んで欲しい。
そうしたら私も、昔みたいに「はあい」って答えるから。

祖母のことを人に話すと
「93歳なら、仕方ないね」なんて言われます。

確かにそうかもしれませんが、
私はまだまだ元気でいて欲しいのです。

介護って難しいですよね。
私もいろいろな本を読みましたが、
何が一番祖母にとっていいのかまだ答えが出せません。

これからの私は
介護している母の負担を少しでも軽くしてあげなくちゃと
思いますし、そして、父にも、叔母にも感謝して家族がこ
れまで通り、笑って生活できるように、できることをやっ
ていきたいと思います。

母は社会福祉協議会に携わっていたこともあり、
介護について話す人がいるようです。

私も、介護が本当に身近なことになり、
初めて気づいたことがあります。

介護…これからの道は長そうですが
今、家族みんなで、支えていきたいと思っています。

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