コラム

＜飛行前の確認事項＞必要なアイテムと事前準備

前回までは空撮テクニック基礎編、応用編と撮影のテクニック部分をご紹介してきました。

そろそろドローン操縦の魅力に惹かれ、いざ飛ばしてみたい！と思った方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ドローンを安全に、そして合法的に飛ばすために、飛行の際に必要なものと事前準備について詳しくご紹介します。 

必要な持ち物

■必需品
まず、絶対に欠かせないのが以下のアイテムです。 

1. ドローン本体＋予備バッテリー
言うまでもありませんが、飛ばすドローン本体が必要です。用途に合わせて適切な機体選びが大切です。 

2. microSDカード 
これは意外と忘れがちなアイテムです。ドローンで撮影した映像や写真を保存するために必要不可欠です。機体本体に付属しているものもありますが、容量がすぐにいっぱいになってしまうため、別途メーカー推奨のmicroSDカードを用意することをおすすめします。 

また、ドローンによっては専用アプリの入ったデバイス（スマホやタブレット）が必要な場合があるため、事前に確認しましょう。

■あるといいもの 
快適な飛行のために、以下のアイテムもあると便利です。 

1. 帽子 
屋外での飛行時、直射日光を避けるために重宝します。 

2. サングラス 
ドローンの操縦中は常に上空を飛ぶ機体を目で追う必要があります。しかし、太陽と重なって機体を見失ってしまうことがあります。サングラスを使用することで、ドローンやモニターをしっかりと確認できるようになり、さらに、強い日差しから目を守ることもでき、安全な操縦のためにも持っておくことをお勧めします。 

＜事前準備＞ドローン本体

つづいて、ドローン飛行前の事前準備について触れていきます。

1. ドローン本体の準備 

- 機体とバッテリーの充電を確実に行います。予備バッテリーも忘れずに充電しておきましょう。 
- 飛行前日までに、機体とプロポ（送信機）の電源を入れ、ファームウェアのアップデートがないか確認します。アプリまたはパソコン向けフリーソフトからアップデートが可能で、最新のファームウェアを使用することにより製品の性能・安定性・使用体験を向上させることができます。 
　★当日に現場でアップデートしようと思ってもネットワークがない…と困ることもあるので、事前に必ず確認しましょう。 
- 本体と周辺機器の状態を入念にチェックします。プロペラやカメラなど、各部品に損傷がないか確認しましょう。 

 

＜事前準備＞飛行計画と申請

2. 飛行計画と申請 

- DIPSで機体登録がされていることを確認 
- 具体的な飛行計画の立案 
- DIPSでの申請 
　└特定飛行にあたる場合：許可承認申請＆飛行計画の通報が法律で義務付けられています 
　└特定飛行ではない場合：飛行計画の通報が推奨されています 
- 飛行場所が飛行可能区域であるか、該当する自治体へ規制の有無を確認 

飛行計画と申請に関する詳細な内容は、次回の記事で詳しくご説明します！ 

※申請に関する注意点※
特定飛行の許可・承認申請には時間がかかります。現状、最短でも10開庁日（約2週間程度）必要です。さらに、申請内容の修正や追加情報の提出を求められる可能性もあるため、余裕を持って早めに申請を行いましょう！ 

まとめ

ドローンを飛ばすことは非常に楽しい体験ですが、同時に責任も伴います。準備と心がけが、周りはもちろん、自分の身を守ることにもつながります。そのためにも、申請や事前準備は念入りに、ルールを守って安心安全なドローン飛行・撮影を楽しみましょう！ 

次回は飛行計画・事前申請に関してより詳しくご紹介していきます！

 

参考サイト： 

1. 国土交通省「ドローン情報基盤システム（DIPS）」 
   https://www.ossportal.dips.mlit.go.jp/portal/top/ 

2. 一般社団法人 日本UAS産業振興協議会「公式サイト」 
   https://uas-japan.org/ 

3. 国土交通省「無人航空機（ドローン・ラジコン機等）の飛行ルール」 
   https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000041.html 

4. DJI公式サイト「ファームウェアのアップデート方法」 
   https://support.dji.com/help/content?customId=ja-jp03400006835&spaceId=34&re=JP&lang=ja 

5. 国土交通省「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領」 
   https://www.mlit.go.jp/koku/operation.html