中京テレビ放送 番組審議会だより

REPORTS

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第554回(2023年7月11日実施)

1.開催年月日

2023年7月11日(火)

2.開催場所

中京テレビ 本社 役員会議室

3.委員の出欠

委員総数:8名 出席委員数:8名

【出席委員の氏名】
杉﨑 正美  委員
佐藤 久美  委員
郡 健二郎  委員
加藤 亮太郎 委員
神谷 浩   委員
辻 佳世子  委員
杉浦 伸哉  委員
粟生 万琴  委員

4.議題

  1. 社側報告
    • 視聴者センター報告、BPO報告
    • 第49回 放送文化基金賞 エンターテインメント部門 最優秀賞受賞
    • 民法連盟賞 中部・北陸地区審査会 結果報告
  2. 合評番組
    「潜入!絶滅動物研究所 東山動植物園からスリランカへ アジアゾウを巡る旅」

5.議事の概要

  1. 2023年6月視聴者センター、BPO報告を書面にて行った。
  2. 「潜入!絶滅動物研究所 東山動植物園からスリランカへ アジアゾウを巡る旅」<2023年3月26日(日)14:59~15:59放送>について合評した。委員からあらまし次のような意見や要望が出された。
    • 人間と動物の関係、そして自然界での生態系について、総合的に非常に理解が深まる番組になっていた。また、子どもが視聴しても十分理解できるような構成であり、かつ理解しやすいという意味でよかったと思う。
    • 動物を知りながら人間の行動のあり方、もしくは、これからをどう考えるのかということを考えていく、非常にいい番組であると感じた。
    • 番組では、東山動植物園、スリランカ、ごみ問題、再生紙、戦争被害を受ける動物などテーマが多岐に渡っていた。一つだけを取り上げても興味あるテーマだが、それらを互いに絡ませながら有機的に大きなテーマとした構成が良かった。
    • 東山動植物園からの映像、報告、問題提起だけではなく、実際にスリランカを訪れて取材をし、体験を行い、東山動植物園とスリランカの映像を交互に織り込んだ番組構成は視聴者に興味を持たせ続けるものになったと思う。
    • 中川翔子さんのレポートでは楽園のような風景に感動し、ゾウと触れ合い、心が通う美しい姿が見られた。その一方で、ごみ捨て場での悲しい現実は対照的な映像であった。気になったのは、中川さんのコメントがやや説明的なところ。それでも最終的には、視聴している私たちに何かできることがないのかという思いを喚起させたのでよかったと思う。
    • 人間と動物との共存・共生を考える上で映像と構成による教育効果の高い番組だったと思う。それも、東山動物園にいるアジアゾウたちを通して、スリランカと日本とのつながりを考えさせられる番組だった。スリランカのごみ捨て場にゾウがいて、ごみを食べているという風景は、衝撃的だった。
    • 番組の作り方としては、きれいな光の部分と影の部分を上手に組み合わせて作ってあった。また東山動植物園の昔の映像と今のスリランカの状況をうまく織り交ぜて番組作りがしてあったことで、子どもから家族まで十分に楽しめる番組だった。
    • レポーターの中川翔子さんのコメントにすべてが凝縮されていたと思う。非常に鋭いコメントで、自分で語彙力の限界だとおっしゃりながらも言葉を探しながら選び何とか言葉で表現していた。結構微妙なニュアンスまでも言いたいことがきちんと伝わる話しぶりが素晴らしいと思った。
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