中京テレビ放送 番組審議会だより

REPORTS

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第518回(2020年4月14日実施)

1.開催年月日

2020年4月14日(火)
(※但し、新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、会議は休止とし、「書面開催」とした)

2.開催場所

(※上記の理由で「書面開催」としたため会議は休止)

3.委員の出欠

委員総数:10名
(※全員が書面参加)

【出席委員の氏名】
佐合 広利  委員
川合 伸子  委員
江﨑 貴久  委員
岩渕 貴美子 委員
竹中 千里  委員
郡 健二郎  委員
加藤 亮太郎 委員
佐藤 久美  委員
高木 克之  委員
杉﨑 正美  委員

4.放送事業者側出席者

丸山 公夫 (代表取締役社長)
小津 信一郎(常務取締役放送審議室担当)
伊豫田 祐司(常務取締役経営企画局長 編成局担当 兼 制作局担当)
増田 正也 (取締役報道局長)
片岡 達彦 (編成局長)
安藤 元博 (制作局長)
飯田 勝人 (内部統制室長 兼 放送審議室長 兼 法務室長)
村井 清隆 (編成部長)
横尾 亮太 (報道局)
田中 穂積 (報道局)

【事務局】
中保 謙  (放送審議室部長)
吉田 茉実 (放送審議室)

5.議題

  1. 社側報告
    • 年度視聴率報告
    • 2020年度4月期番組改編について
    • 視聴者センター、BPO報告
    • その他
  2. 合評番組
    土バラ 真夜中のドキュメンタリー「息子の終活 ~知的障がい者の親として、何を遺すか?」
    <2020年3月7日(土)24:55~25:55放送>

6.議事の概要

  1. 年度視聴率の報告を書面にて行った。
  2. 2020年度4月期番組改編について、書面にて報告を行った。
  3. 2020年3月の視聴者センター報告と、BPO案件の近況報告を書面にて行った。
  4. 土バラ 真夜中のドキュメンタリー「息子の終活 ~知的障がい者の親として、何を遺すか?」<2020年3月7日(土)24:55~25:55放送>について書面にて講評を受けた。
    委員からあらまし次のような意見や要望が出された。
    • 「息子の自立につながる何かを遺したい」と、夫婦で挫けずに自分たちが死んだ後も安心して暮らせる場所を求めて奮闘する姿に、子を持つ親は誰しも深く感ずるものがあったのではないか。
    • 田中ディレクターには何とか今後も、佑季君のことを取り上げた番組を作り、佑季君の状況や、障害者をめぐる状況に変化があるのかどうか、発信していってほしい。
    • 事件で亡くなった息子さんと佑季君が知り合いだったことには驚いた。余計にこの事件が身近に感じられた田中ディレクターはつらかったと思う。また、太亮さんや隆太郎さんの事例があることで、制度についての理解もでき、田中一家の事例だけで主観的になりすぎない効果があった。
    • 息子の姿を隠すことなく撮影し、父と母の葛藤を赤裸々に伝えている。また、撮影者自らがナレーションをすることによって、よりリアルに感じられた。田中ディレクターの家庭もやはり「母は強し」なんだなと思った。
    • 障害者支援の問題では、最近、AI利用の可能性が指摘されている。対応している人間の感情が我慢できないような部分に、AIが活躍できる時代がくるといいなと思う。是非、次の番組の話題として、「障害者とAI」を取り上げていただきたい。
    • メディアの記者としてだけではなく、息子を障害児に持つ田中ディレクターだからこそ、自分の息子の話に留まらず、同じ立場にある人々への取材が可能となり、実体験を含めて、深みのある番組になっており、感銘を受けた。
    • 自閉症という、聞いた事はあるが詳しくは知らない障害の様々な面(多動、こだわり、自傷、睡眠障害、強度行動障害など)をインデックス的に紹介しながら、息子である佑季君のありのままの生活や成長を見ることが出来た。
    • 超高齢化、人口減少社会である日本において、外国人材に様々な場所で働いてもらうことが期待されているが、障がい者支援の現場でも外国人が働いているということを知ることができた。
    • 親の思い通りに行動しない子供に対する苦労、どうすればよいかわからない不安、気持ちとは裏腹につい子供に怒ってしまう自身への反省などがリアルな映像とともに表現され、同世代の子供を持つ親として、胸が詰まる想いで番組を見た。
    • 当事者の目線だけでなく、何が課題かとか、受け入れる施設の人たちがどう感じてそういう対応になったかとか、障がい者を受け入れる側の声や対応の様子がもっと伝わるような内容だと、もっと共感を得られる番組になったのではと感じた。
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