第516回(2020年2月12日実施)
1.開催年月日
2020年2月12日(火)
2.開催場所
中京テレビ本社 役員会議室
3.委員の出欠
委員総数:10名 出席委員数:7名
【出席委員の氏名】
佐合 広利 委員長
川合 伸子 副委員長
郡 健二郎 委員
加藤 亮太郎 委員
越川 健一郎 委員
佐藤 久美 委員
高木 克之 委員
【欠席委員の氏名】
江﨑 貴久 委員
岩渕 貴美子 委員
竹中 千里 委員
4.放送事業者側出席者
丸山 公夫 (代表取締役社長)
小津 信一郎(常務取締役放送審議室担当)
伊豫田 祐司(常務取締役経営企画局長 編成局担当 兼 制作局担当)
増田 正也 (取締役報道局長)
安藤 元博 (制作局長)
飯田 勝人 (内部統制室長 兼 放送審議室長 兼 法務室長)
村井 清隆 (編成部長)
横尾 亮太 (報道局)
森 葉月 (報道局)
【事務局】
中保 謙 (放送審議室部長)
吉田 茉実 (放送審議室)
5.議題
- 社側報告
- 合評番組
真夜中のドキュメンタリー
「おいてけぼり ~高齢化するひきこもり家族~」
<2019年12月26日(木)25:28~25:59放送>
6.議事の概要
- 2020年1月の視聴者センター報告と、BPO案件の近況報告を行った。
- 真夜中のドキュメンタリー「おいてけぼり ~高齢化するひきこもり家族~」<2019年12月26日(木)25:28~25:59放送>について合評した。委員からあらまし次のような意見や要望が出された。
- 顔をさらして映像媒体に登場するところまでこぎつけたというのは、すごいことだなと思う。モザイクをかけたり音声を変えたり、本人が特定されないようにというケースはあるかもしれないが、そこまでたどりついた取材力は見事だなと思う。ただ、番組の時間が短すぎると感じた。
- このタイトルの『おいてけぼり』というのは非常にインパクトがあるがゆえに、ひきこもり当事者や家族が見たら「俺たちはおいてけぼりか」というような感じにならないかなと思った。もうちょっと明るい事例的なものがあれば、よりよかった。
- この河合さん親子はよくテレビカメラを家に入れることに同意されたな、そして、さまざまな場面での表情を撮ることに同意されたなと思った。テレビカメラを入れ、自分たちがテレビに出演することで、さらなる山を乗り越える一つのきっかけにもなっていくのではないかと思った。
- 解決策が何か出てきたわけではないが、そんなに簡単に解決する問題ではないので、問題提起だけにとどまっていたかもしれないが、今回はこれはこれで、問題提起ということでよかったんじゃないのかなと思う。
- 現状認識を社会に投げかけ、少しだけふらっとコミュニティの話がヒントとして残されるところで終わったことで、我々視聴者も考えざるを得ない状況になった。これはこれかなと思ったが、確かにちょっと突然的な終わり方だなという感じはした。次回を期待したい。
- 自分がお父さんの方の気持ちにだんだんなっていったというか、遠い感じがあまりしなかった。ここまで真面目にこのお父さんの気持ちはどうだったんだろうと考えさせられたという意味では、すごい番組だと思う。
- 今回は全体像を映したという点でよかったと思う。もし今後引き続きこのテーマを追いかけるのであれば、段階別に抱える問題も違うような気がするので、たくさんの問題が山積みのまま目の前に残されるのではなく、一つ一つ問題への対処方法か進め方がわかるといいなと思った。
- 河合さんの家庭に変化の兆しが起こるきっかけはお父さんの自殺未遂で、その後、お兄さんが定期的に姿を見せるようになったことにより、秀美さんにも変化が出てきたという流れになると感じた。とすると、山口県の施設の場面はどこにつなげて捉えればいいのか。少し強引さを感じた。
- どのように考えたら問題の原因の共通点を洗い出し、できれば予防することができるのかまで本番組で追及できなかったのは残念。非常に難しい問題だとは思うが、少しは突っ込んでほしかった。8050問題の本質的な原因を追及しなければ、この問題は続くのではないか。
- 中高年のひきこもり問題と、年金生活に入っている92歳の父親がひきこもりの52歳の娘とその兄を養うというこの二つの問題について、河合さん親子の会話や日常生活を淡々と伝えることで、現在日本が抱える深刻な問題を考えるきっかけを視聴者に伝えることができたと思う。