第514回(2019年12月10日実施)
1.開催年月日
2019年12月10日(火)
2.開催場所
中京テレビ本社 役員会議室
3.委員の出欠
委員総数:10名 出席委員数:10名
【出席委員の氏名】
佐合 広利 委員長
川合 伸子 副委員長
江﨑 貴久 委員
岩渕 貴美子 委員
竹中 千里 委員
郡 健二郎 委員
加藤 亮太郎 委員
越川 健一郎 委員
佐藤 久美 委員
高木 克之 委員
4.放送事業者側出席者
丸山 公夫 (代表取締役社長)
小津 信一郎(常務取締役放送審議室担当)
伊豫田 祐司(常務取締役経営企画局長 編成局担当 兼 制作局担当)
増田 正也 (取締役報道局長)
片岡 達彦 (編成局長)
安藤 元博 (制作局長)
飯田 勝人 (内部統制室長 兼 放送審議室長 兼 法務室長)
村井 清隆 (編成部長)
林 弘幸 (報道局)
【事務局】
中保 謙 (放送審議室部長)
吉田 茉実 (放送審議室)
5.議題
- 社側報告
- 民放連 番組審議会のポータルサイトについて
- 視聴者センター、BPO報告
- 合評番組
中京テレビ開局50年×名古屋大学創立80周年
「カッティングエッジ 世界を変える科学者たち」
<2019年11月17日(日)15:00~16:25放送>
6.議事の概要
- 民放連 番組審議会のポータルサイトについて報告を行った。
- 2019年11月の視聴者センター報告と、BPO案件の近況報告を行った。
- 中京テレビ開局50年×名古屋大学創立80周年 「カッティングエッジ 世界を変える科学者たち」<2019年11月17日(日)15:00~16:25放送>について合評した。委員からあらまし次のような意見や要望が出された。
- 今後どういう方向に進もうかと考えている高校生などにとっては、名古屋大学の最先端の研究室や女性研究者の姿、藤田医科大学での産学協同のロボット研究や、アフリカの飢餓をなくす研究、重力波を測定する施設などが紹介され、夢や目標を持つことや理系の研究を身近に感じるのに役立ったのではないか。
- 出演している教授の方々の好奇心に満ちた表情が、番組を難しいものから楽しいものへと変化させてくれたなと思った。私は理系ではないので細かな内容までは把握できなかったが、とにかくすごいなと興味が湧いて、将来がすごく楽しみだなという感想を持った。
- 地元出身の林修先生を起用していたのがすごくよかった。それに答える壇蜜さんも、絶妙の緩さというか、ボケ役を担っているような形で、いいコンビネーションだった。伊沢さんも東大クイズ王の学生から上がってきたという感じのイメージで、このテーマにすごく合っていると思った。
- 福田先生の研究室には世界各国から留学生が来ているので、名古屋に各国の留学生が日本の先端技術を学びに来ているんだというような姿も、番組の中で見せてくれたらよかった。あと、名古屋にある大学では素晴らしい研究者を輩出しているということを海外の人達にも広く知ってもらいたい番組でもあったので、英語版もできると良いと思う。
- 先進技術を生み出す人だとか仕組みみたいな部分がおもしろかった。大学のあり方とか、分野をまたがって交流することでイノベーションが生まれていくとか、あと、先生が自分のお子さんの教育の話とかもされていて、そこまで掘り下げることで、視聴者からすると、日本から世の中を変えるような先進技術が生み出されるにはどういうことが必要なのかというのをいろんな角度から考えることができたんじゃないかと思う。
- この番組を見てもらうターゲット、年代というのはどのぐらいなのか。高齢者医療に役立つ杖だとか、弱った筋肉を取りかえて150歳まで生きるのかどうかわからないが、そういう近未来の明るい、ある意味いわゆる楽観的な光の部分がある一方で、例えばこれを小学生が見て理解できるかなと思った。
- 日本のこのような科学研究では、大体80%のお金がわずか10校のところに行っていて、残りの20%を他の約800校がみんなで分け合っている。そういう形が本当にいいのか。視聴者の人から見たらこの番組はすごいすごいの連続だけど、そこで働いている次の世代の科学者は育っていないということを、もっと今度、また違う角度から報道していただきたいなと思う。
- 宮川先生がお子さんに常に自分で考えるよう教育をしているというのは本当に同感で、あのような教育を本当に皆さんがしてくれたらもうちょっといいんじゃないかと。自分で考える教育に持っていき、その先にこういう科学の研究があるという、今回そういう流れになっていたので、エンディングはよかった。
- 一つ一つの技術もすごくおもしろかったが、研究の融合からアイデアが生まれるということと、社会に貢献する商品技術にまで一貫した流れが中部の地域にあるということが、やっぱり素晴らしいなと思った。
- 介護や医療の現場では高齢者の尊厳というのが前提にあるので、そういう視点で見ると「ロボットによるサポートではなく人間そのものをロボットに」という表現はあまり好ましくない。