<国家資格について>種類と用途、民間資格との違いとは?

前回の記事「<ドローンの国家資格って何?>技能証明書が導入されたその背景」に続き、
今回は、国家資格の種類とその特徴、そして民間資格との違いについて解説します。
国家資格の種類と特徴
国家資格には、「一等無人航空機操縦士」と「二等無人航空機操縦士」の2種類があります。
一等無人航空機操縦士:
- 人口集中地区での飛行が可能
- 地上・水上の人や物件から30m未満での飛行が可能
- より高度で複雑な操縦が求められる場面に対応
- 多様な機体の操縦が可能
※すべて機体認証を受けたドローンでの飛行に限る
二等無人航空機操縦士:
- 基本的な飛行操作に焦点を当てている
- 一等と比べて操縦できる範囲や条件に制限がある
- 人口集中地区での飛行は制限される
どちらの資格でも、夜間飛行、目視外飛行、25kg以上のドローン操縦には、追加で限定解除における講習が必要なのでその点は注意が必要です。
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国家資格と民間資格の主な違い
国家資格とは別に、ドローンには民間資格と呼ばれるものもあります。
そもそも民間資格は、DJI CAMPやJUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)、DPA(一般社団法人ドローン操縦士協会)などの民間団体が発行する資格で、これらは業界内での技能証明として認知されています。
□発行者
・国家資格:国土交通省
・民間資格:民間団体(DJI CAMP、JUIDA、DPAなど)
□第三者上空(レベル4飛行)での飛行
・国家資格:一等無人航空機操縦士のみ可能(要申請)
・民間資格:不可
□飛行申請手続き
・国家資格:申請後最短1日で許可・承認がおりるとされている*
・民間資格:約10営業日程度かかる
→飛行申請手続きに関しては、国土交通省が飛行申請に対する許可・承認手続き期間の1日化を目指している。(それに伴いDIPS2.0を改修、2025年3月24日スタート目安)
*国家資格を所有&機体認証がおりている機体での飛行の場合、一部特定飛行において申請が不要になる
ここでポイント💡「機体認証」とは?
機体認証とは、とても簡単にいうと国土交通省から「飛ばしていいですよ」と許可された機体(ドローン)のこと。
つまり、国家資格を所有し、機体認証を受けたドローンであれば一部の特定飛行において許可申請が不要になり、スムーズに飛行できるというわけです。
★機体認証についてはこちらの記事をご覧ください🔗
まとめ
ここで書いた以外にも違いはありますが、利用者にとって大きなポイントとなるのは3つ目の飛行申請手続きではないでしょうか。
特に仕事等で急に必要になった場合、申請がおりるまでの時間を短縮できるのはありがたいですよね。
また、国土交通省によると、2025年12月5日で、
「民間資格取得者の飛行許可簡略化の廃止」を予定しているとのこと。
これは、決して民間資格ではドローン操縦ができなくなる、というものではございませんが、
「飛行許可が簡略化できなくなる=面倒になる」ということなので、スムーズにかつシンプルに飛行したいという方には国家資格取得をおすすめします。
なお、国家資格の取得には、ドローンに関する法律や規制についての知識も必要になります。
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参考文献
1. 国土交通省 航空局:「無人航空機操縦士技能証明制度について」
https://www.mlit.go.jp/koku/drone/
2. 一般社団法人 日本UAS産業振興協議会(JUIDA):「ドローン操縦士資格」
https://uas-japan.org/license/
3. 一般社団法人 ドローン操縦士協会(DPA):「DPA認定資格」
https://dpa.or.jp/license/
4. 農林水産航空協会:「無人マルチローターオペレーター認定制度」
https://www.j3a.or.jp/multirotor_operator.html
5. DJI公式サイト:「DJI CAMPスペシャリスト」
https://djicamp.aeroentry.jp/
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